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お仕立て直し

 お母様やお祖母様のお着物を譲り受け、ご自身やお嬢様がお召になる際におすすめしたいのが、
【お仕立て直し】です。
 また、ご自身の寸法が合わなくなった、胴裏が変色した、八掛の色が派手に感じるなど、お誂えになってから年数が経過したものも仕立て直すことにより末永くお召いただく事が出来ます。胴裏や八掛のご用意もございます。また、生地に撥水性を持たせるガード加工もオプションで施工いたします。

 しかし、生地によっては身丈や裄がご希望の寸法にならない場合もございます。裄は袖付の縫込み、身丈は身頃の内揚げがあればその分だけ出す事が出来ますが、ご本人では判断が難しいようであれば当方でお見積りの段階で予め可能か否かを確認いたしますのでご安心ください。
 身丈が不足する場合は羽織やコートにリメイクする事が出来ます。裄が不足する場合は、袖無し羽織や名古屋帯にリメイクしても素敵ですよ。

ご参考までにお仕立て直しの工程をご案内いたします。
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解き仕立て上がった着物の縫い糸を解いてバラバラにオーバーホール(解体)します。糸切りバサミやリッパーなどを使用し、お着物を傷つけないよう慎重に作業します。時間を要する作業ですので、根気が必要です。
ハヌイ袖、身頃、衿、衽などの各パーツを一反の反物になるよう縫い合わせます。オーバーロックミシンで各パーツの端と端をつなぎ合わせます。
洗い反物状になった着物を水洗いします。大きな板に生地をおいて水を流しブラシで全体を手洗いします。
その後、脱水し日光や電灯の光が当たらないよう室内で半日から1日かけて乾燥させます。
湯のし水で洗う事により生地に縮みとシワが発生するため、この工程で整形します。歪んだ経糸、緯糸もキチンと揃えます。
補修洗いの工程で落ちきらない縫い跡のスジを消して変色したシミ等を抜き、色ヤケなどの修正を施します。
仕立て今後お召になる方の寸法にあわせて仕立てます。